「3級・2級の簿記通信講座はどこがおすすめなの?」
「多すぎてどこの講座を選べば良いのか分からない」
簿記の資格取得を目指す際、数ある通信講座の中から自分に最適なものを選ぶのは大変な作業ですよね。
本記事では、簿記3級・2級の取得を目指す方に向けて、人気の通信講座12社を徹底的に比較し、ランキング形式でご紹介します。
講座選びで失敗しないための6つの比較ポイントや、簿記試験の概要、合格に必要な勉強時間もご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
簿記の通信講座おすすめランキング12選
早速、簿記の通信講座おすすめランキングを見ていきましょう。
ここでは、特に評価の高い12社をピックアップし、それぞれの特徴や強みを詳しく解説します。
価格、教材の質、サポート体制など、多角的な視点から比較検討し、あなたに最適な講座を見つけるための参考にしてください。
1. スタディング
スタディングは、圧倒的な低価格とスマートフォン一つで学習が完結する利便性を求める、コストパフォーマンス重視の方に最適な講座です。
その理由は、教室を持たずに運営コストを徹底的に削減し、学習をオンラインに特化させることで、業界最安値クラスの受講料を実現しているからです。
例えば、簿記3級・2級セットコースが21,800円(税込)で受講可能であり、これは他社の講座と比較しても非常に安価です。
また、AIが自動で復習問題を出題する機能や、同じ目標を持つ仲間と繋がれるSNS機能など、オンライン学習のメリットを最大限に活かしたツールが充実しています。
費用を抑えつつ、通勤中などのスキマ時間を有効活用して効率的に合格を目指したい社会人や学生にとって、最も合理的な選択肢の一つと言えるでしょう。
ただし、質問対応は有料オプションとなっているため、手厚いサポートを求める方は注意が必要です。
2. クレアール
クレアールは、合格に必要十分な範囲に絞り込んだ独自の学習法と、手厚いサポート体制で、効率性と安心感を両立させたい方におすすめの講座です。
長年の指導データに基づき、出題頻度の高い重要な論点に学習範囲を限定する「非常識合格法」という独自のカリキュラムを構築しているため、無駄なく最短での合格を目指せます。
具体的には、テキストは情報を凝縮したモノクロ形式ですが、その分、簿記指導に精通したベテラン講師陣が本質を理解させる講義に注力しています。
さらに、回数無制限の質問対応制度が用意されており、疑問点をすぐに解消できる安心感は大きな魅力です。
派手さよりも質実剛健な学習スタイルを好み、わからない点はすぐに専門家に質問しながら着実に実力をつけたい学習者にとって、最適な選択肢と言えるでしょう。
3. フォーサイト
フォーサイトは、全国平均を大幅に上回る驚異的な合格率と、初学者に優しいフルカラーテキストで、何としても一発合格を目指したい方に最適な講座です。
高い合格実績を支えているのは、合格に必要な知識だけを凝縮した「合格点主義」の教材と、過去問を徹底的に分析して作られる質の高い講義にあります。
実際に、2023年度の簿記2級試験では、全国平均の合格率を大きく超える78.8%という受講生合格率を公表しています。
この実績は、図やイラストが豊富で視覚的に理解しやすいテキストと、1コマ15分程度で集中力を維持しやすい講義動画の組み合わせによって生み出されています。
学習の成果を「合格」という形で確実に手にしたい受験生にとって、フォーサイトの実績とそれに裏付けられた教材は、最も信頼できる道しるべとなるでしょう。
4. ユーキャン
ユーキャンは、長年の実績と知名度に裏打ちされた安心感と、初心者でも挫折しにくい丁寧な紙媒体の教材を求める方に適した講座です。
その理由は、簿記の知識が全くない初学者の視点に立ち、専門用語をかみ砕いて解説するフルカラーのテキストや、理解度を確認できる添削課題など、手厚い学習サポートが整っているからです。
例えば、メインテキストは図解やイラストが豊富で、各章の冒頭に漫画が挿入されるなど、学習へのハードルを下げる工夫が凝らされています。
また、1日に3問まで可能な質問サービスや、受講開始から最長12ヶ月間のサポート期間も、着実に学習を進める上で心強い存在です。
デジタル学習よりも、手元に教材を置いてじっくりと自分のペースで学びたい、伝統的で信頼できる学習方法を好む方にとって、ユーキャンは非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
5. 資格のキャリカレ
資格のキャリカレは、「不合格なら全額返金」「合格すれば2講座目無料」という独自の保証制度により、学習コストのリスクを最小限に抑えたい方に最適な講座です。
この制度は、講座内容に対する自信の表れであり、受講者にとっては学習を始める際の金銭的なハードルを大きく下げてくれます。
講座は簿記3級と2級がセットになっており、基礎から応用まで一貫して学べるカリキュラムが特徴です。
また、学習開始から1年間は無料で何度でも質問できるなど、サポート体制も充実しています。
ただし、全額返金制度には添削問題の提出率などの条件があるため、受講前に詳細を確認することが重要です。
試験への挑戦に金銭的な不安を感じている方や、合格後のステップアップまで見据えている意欲的な方にとって、非常にユニークで魅力的な選択肢と言えます。
6. LEC
LEC東京リーガルマインドは、長年の指導実績を持つ資格予備校ならではの、網羅的で質の高い教材と講義を求める方に適した講座です。
LECの強みは、試験傾向を徹底的に分析して作成されたオリジナルテキストと、受験を知り尽くしたプロ講師陣による分かりやすい講義にあります。
例えば、「3・2級パーフェクトパック」のようなコースでは、知識ゼロの状態から2級合格まで、必要なインプットとアウトプットが体系的に組み込まれています。
また、ネット試験対策のWeb模試も標準装備されており、本番さながらの演習が可能です。
単に試験に合格するだけでなく、その先のキャリアにも繋がる本質的な会計知識を身につけたいと考える学習者にとって、LECの提供する信頼性の高いカリキュラムは、確実な実力養成を約束してくれるでしょう。
7. 資格の学校TAC
資格の学校TACは、市販書籍で絶大な人気を誇るテキストシリーズと、多様な学習スタイルに対応する豊富なコース設定で、自分に合った学び方を選びたい方に最適な講座です。
TACの最大の特徴は、全国の書店で売上No.1を誇る「スッキリ」や「みんなが欲しかった!」シリーズを公式教材として使用している点です。
これにより、独学でこれらの書籍を使っていた人がスムーズに講座へ移行したり、講座内容を市販の書籍で補完したりすることが容易になります。
例えば、費用を抑えたい方向けの「3級スッキリパック」(3,600円〜)から、万全の対策をしたい方向けの「3・2級ステップ合格本科生」(キャンペーン価格65,000円〜)まで、予算や目標に応じて多彩なコースが用意されています。
実績ある教材を使い、自分のペースや予算に合わせて柔軟に学習計画を立てたい方にとって、TACは最もバランスの取れた選択肢の一つです。
8. ネットスクール
ネットスクールは、リアルタイムで行われる「ライブ講義」を通じて、自宅にいながら教室のような臨場感と一体感を持って学習したい方に最適な講座です。
多くの通信講座が録画講義の配信を主とする中で、ネットスクールは講師と受講生がチャットで双方向のコミュニケーションを取れるライブ講義を多数配信している点が最大の特徴です。
これにより、疑問点をその場で解消できるだけでなく、他の受講生の存在を感じることで学習のモチベーションを維持しやすくなります。
また、講義を担当する桑原講師をはじめとする講師陣は、分かりやすさと親しみやすさで受講生から高い評価を得ています。
一人での学習は続かないかもしれないと不安に感じている方や、講師や仲間との繋がりを大切にしながら学びたい方にとって、ネットスクールの提供する学習環境は非常に心強いサポートとなるでしょう。
9. ヒューマンアカデミー
ヒューマンアカデミーの簿記講座は、DVD教材を中心とした学習スタイルを好み、自分のペースで繰り返し視聴しながら知識を定着させたい方に適しています。
この講座は、実績のある「クレアール」と提携して提供されており、その質の高い講義内容をDVDという物理メディアで学べるのが特徴です。
例えば、簿記3級講座では講義DVDが11枚(約25時間)、2級講座では28枚(約84時間)と、十分なボリュームの映像教材が提供されます。
インターネット環境に左右されずに安定した環境で学習したい方や、PCやDVDプレーヤーでの学習に慣れている方にとって、DVD教材は大きなメリットとなります。
また、質問はメールやFAXでも受け付けており、デジタルが苦手な方でも安心してサポートを受けられる体制が整っています。
10. 大栄
資格スクール大栄は、専門のパーソナルトレーナーによる個別サポートで、「絶対に挫折したくない」と強く願う学習者に最適な講座です。
大栄の最大の特徴は、単に教材を提供するだけでなく、学習計画の作成から進捗管理、モチベーション維持までをマンツーマンで支える「挫折させない学び」というコンセプトにあります。
具体的には、適性診断で個々の挫折ポイントを分析し、一人ひとりに合わせた学習計画をトレーナーが作成・コーチングしてくれます。
また、オンラインや通学で専門講師に1対1で質問できる体制も整っており、疑問点を放置することがありません。
過去に独学で挫折した経験がある方や、学習管理に自信がない方にとって、大栄の手厚いパーソナルサポートは、合格までの道のりを力強くナビゲートしてくれるでしょう。
11. 日建学院
日建学院は、試験の出題傾向を徹底分析して作られた分かりやすいオリジナル教材と、要点を押さえたWeb講義で、効率的に学習を進めたい方に適した講座です。
日建学院の教材は、試験を熟知した講師陣が編集しており、重要項目がコンパクトにまとめられているため、初学者でも無理なく知識を身につけることができます。
カリキュラムは「講義・問題演習」「答案練習」「実戦模擬試験」の3ステップで構成されており、基礎知識のインプットから本番形式のアウトプットまで、段階的に実力を養成できるよう設計されています。
受講期間は4ヶ月と比較的短期間に設定されており、集中して学習に取り組む環境が整っています。
無駄を省き、合格に必要なエッセンスが凝縮された教材で、短期集中で結果を出したいと考える方にとって、日建学院は合理的な選択肢となるでしょう。
12. 日本マンパワー
日本マンパワーは、長年にわたる人材開発・教育研修の実績を活かした、実務に繋がる知識の習得を目指す社会人におすすめの講座です。
この講座の特徴は、単なる試験対策に留まらず、簿記の原理原則や仕訳の基礎といった基本を重視したカリキュラムにあります。
初心者にも分かりやすいよう、例題には丁寧な解説がつけられており、着実に合格テクニックが身につきます。
また、演習を重視した構成で、表作成や帳簿記入の手順を繰り返し学習することで、実践的なスキルを養うことができます。
料金も「2級・3級7ヶ月コース」で27,500円(税込)と、比較的リーズナブルな設定です。
資格取得をキャリアアップの一環と捉え、ビジネスの現場で活かせる本質的な会計知識を学びたいと考える方にとって、信頼性の高い選択肢です。
簿記講座を選ぶ際の6つの比較ポイント
数ある簿記講座の中から最適なものを選ぶためには、いくつかの重要な比較ポイントを理解しておく必要があります。
ここでは、後悔しない講座選びのために、特に注目すべき6つのポイントを解説します。
これらの基準を元に各講座を比較検討することで、あなたの学習目的やライフスタイルに本当に合った講座を見つけることができるでしょう。
1. 費用の比較
講座選びにおいて、費用は「サポートの手厚さ」とのトレードオフの関係にあることを理解することが重要です。
なぜなら、受講料には教材費だけでなく、質問対応や添削指導といった人件費が含まれており、サポートが充実している講座ほど価格が高くなる傾向があるからです。
例えば、業界最安値クラスのスタディングは、質問対応を有料化することで低価格を実現しています。
一方、クレアールや大栄は、手厚い個別サポートを強みとしており、その分、料金は比較的高めに設定されています。
単純な価格の安さだけでなく、自分がどの程度のサポートを必要とするかを見極め、コストとサービス内容のバランスが取れた講座を選ぶことが賢明です。
2. 講義内容の質の比較
講義内容の質を比較する際は、講師との相性や講義スタイルが学習継続の鍵を握るという点を意識しましょう。
どんなに評価の高い講座でも、講師の話し方や解説のペースが自分に合わなければ、学習意欲を維持するのは難しいからです。
例えば、ネットスクールは講師とリアルタイムでやり取りできる「ライブ講義」が特徴で、臨場感を重視する人に向いています。
一方で、フォーサイトは1コマ15分程度の短い録画講義で、スキマ時間に自分のペースで進めたい人に最適です。
多くの講座では無料のサンプル動画が公開されているため、必ず事前に視聴して、講義の雰囲気や講師の解説が自分にとって分かりやすいかを確認することが、講座選びの失敗を防ぐ上で不可欠です。
3. 教材の比較
教材を比較する際は、デジタル完結型か、書き込みやすい紙媒体か、自分の学習スタイルに合った形式を選ぶことが重要です。
学習効率は使用する教材の形式に大きく左右されるため、自分が最も集中できる環境を考慮して選ぶ必要があります。
例えば、スタディングはテキストや問題集が全てデジタル化されており、スマートフォン一つでいつでもどこでも学習できる手軽さが魅力です。
対照的に、ユーキャンは伝統的な紙のテキストを主軸としており、書き込みをしながらじっくりと学びたい人から根強い支持を得ています。
また、フォーサイトのようにフルカラーで図解が豊富なテキストは、初学者が視覚的に理解を深めるのに役立ちます。
自分の学習場所や好みの勉強法をイメージし、最適な教材を提供している講座を選びましょう。
4. 実績の比較
合格実績は講座の信頼性を測る重要な指標ですが、その数字の算出根拠まで確認することが大切です。
高い合格率を公表している講座は魅力的に見えますが、そのデータが全受講生を対象としたものか、アンケート回答者のみを対象としたものかで、信頼性は大きく異なります。
例えば、フォーサイトは2023年度の簿記2級で78.8%という非常に高い合格率を公表していますが、これは受講者アンケートに基づくデータです。
一方で、ユーキャンは過去10年間で1万人以上の合格者を輩出しているという実績を公表しており、これは長年にわたる指導力の証明と言えます。
合格率の数字だけに惑わされず、指導歴の長さや合格者の声なども含めて、総合的に講座の実績を判断することが重要です。
5. サポート体制の比較
サポート体制を比較する際は、質問のしやすさや回数が、特に初学者の挫折率を大きく左右する点を考慮しましょう。
学習を進める上で疑問点が生じるのは当然であり、それを気軽に解消できる環境があるかどうかは、モチベーション維持に直結します。
例えば、クレアールはメールや電話、Skypeでの質問が回数無制限で可能であり、手厚いサポートを求める学習者にとって非常に安心できる体制です。
これに対し、スタディングは質問対応が有料オプションとなっており、自走できる学習者を主なターゲットとしています。
自分が学習中につまずきやすいタイプか、あるいは自分で調べて解決できるタイプかを自己分析し、必要なサポートレベルを見極めて講座を選ぶことが、最後まで学習をやり遂げるための鍵となります。
6. 教育訓練給付制度や返金制度の有無
講座選びでは、教育訓練給付制度や独自の返金制度を活用することで、実質的な費用負担を大幅に軽減できる可能性があります。
これらの制度は、学習への投資を後押ししてくれる重要な要素であり、対象となる場合は積極的に利用を検討すべきです。
多くの主要な簿記講座(クレアール、フォーサイト、TACなど)は、厚生労働大臣が指定する「一般教育訓練給付制度」の対象となっており、条件を満たせば受講料の20%(上限10万円)が支給されます。
さらに、資格のキャリカレでは、万が一不合格だった場合に受講料が全額返金されるという独自の保証制度を設けています(条件あり)。
自分が制度の対象者であるかを確認し、これらの金銭的サポートを提供している講座を選ぶことで、より少ない負担で資格取得を目指すことが可能になります。
簿記の試験概要と合格率・難易度
簿記の学習を始める前に、目標となる試験の全体像を正確に把握しておくことは非常に重要です。
ここでは、簿記検定の試験概要、2025年度の試験日程、そして級ごとの合格率と難易度について詳しく解説します。
これらの情報を知ることで、より具体的な学習計画を立て、効率的に合格を目指すことができるようになります。
簿記の試験概要
簿記検定の試験内容は、級によって問われる知識の範囲と深さが異なります。
- 簿記3級: 個人商店などを想定した基本的な商業簿記の知識が問われ、仕訳帳や総勘定元帳の作成といった経理の基礎を学びます。
- 簿記2級: 株式会社の会計で用いられるより高度な商業簿記に加え、製造業で必要となる「工業簿記」が新たに出題範囲に含まれます。
試験時間は3級が60分、2級が90分となっており、合格基準はいずれも70%以上の得点が必要です。
3級が経理の入門編であるのに対し、2級は財務諸表から経営内容を分析する力も求められる、より実務的なレベルと言えるでしょう。
2025年度の簿記試験日程
簿記検定には、年に3回、全国で一斉に実施される「統一試験」と、随時受験可能な「CBT試験(ネット試験)」の2つの受験方式があります。
それぞれの試験方式を理解し、自身の学習計画に合わせて最適なタイミングで受験することが合格への鍵となります。
統一試験
統一試験は、従来から行われているペーパー形式の試験で、全国の商工会議所が指定する会場で一斉に行われます。2025年度の試験日は、以下の通りです。
- 第170回: 2025年6月8日(日)
- 第171回: 2025年11月16日(日)
- 第172回: 2026年2月22日(日)
この試験方式は、特定の試験日に向けて学習計画を立てやすいというメリットがあります。
申し込み期間は試験日の約2〜3ヶ月前から始まることが多いため、受験を希望する場合は、受験地の商工会議所のウェブサイトで詳細を早めに確認することが重要です。
CBT試験(ネット試験)
CBT試験(ネット試験)は、テストセンターのパソコンを使用して、自分の都合の良い日時を選んで受験できる新しい形式の試験です。
統一試験の前後など一部の休止期間を除き、年間を通じて随時実施されているため、学習の進捗に合わせて最適なタイミングで受験できる柔軟性が最大の魅力です。
試験会場や日時の空き状況は、各テストセンターの予約サイトで確認・申し込みを行います。
合否が試験終了後すぐに判明するため、結果を待つストレスがなく、不合格だった場合でもすぐに次の目標を立てて再挑戦しやすいというメリットもあります。
簿記の合格率・難易度
簿記試験の難易度は、級や試験方式によって大きく異なります。
特に2級では、統一試験とネット試験で合格率に顕著な差が見られるため、どちらの試験を目指すかによって戦略も変わってきます。
簿記3級
簿記3級の難易度は比較的易しく、しっかりと対策すれば十分に合格を狙えるレベルです。
合格率は、統一試験とネット試験のどちらも概ね40%前後で安定しており、大きな差はありません。
例えば、2023年4月から2024年3月までのネット試験の合格率は37.1%でした。
これは、受験者の3人に1人以上が合格している計算になり、簿記の入門資格として挑戦しやすいことを示しています。
ただし、合格率が40%ということは、半数以上は不合格になる試験でもありますので、油断は禁物です。
簿記2級
簿記2級の難易度は3級に比べて格段に上がり、合格には計画的な学習が不可欠です。
特筆すべきは、試験方式による合格率の差で、統一試験が15%〜30%前後で推移するのに対し、ネット試験は約40%弱と、顕著に高い傾向にあります。
例えば、2023年4月から2024年3月のネット試験の合格率は35.2%であったのに対し、同期間の統一試験の合格率は11.9%〜21.1%と、大きな開きがありました。
このデータは、簿記2級の合格をより確実なものにしたいのであれば、ネット試験をターゲットに据え、CBT形式の演習を重点的に行うことが有効な戦略であることを示唆しています。
簿記検定の合格に必要な勉強時間の目安は?
簿記検定の合格を目指す上で、どのくらいの勉強時間が必要かを知ることは、学習計画を立てる第一歩です。
ここでは、簿記の各級に合格するために一般的に必要とされる勉強時間の目安と、それを達成するための期間について解説します。
必要な勉強時間や期間
簿記の学習時間は、目指す級が上がるにつれて飛躍的に増加します。
- 簿記3級: 50時間〜100時間が目安です。1日に1時間の学習なら約2〜3ヶ月、1日2時間なら1〜2ヶ月での合格を目指せます。
- 簿記2級: 3級の知識を前提として、さらに100時間〜200時間が必要です。1日2時間の学習で、約3〜5ヶ月の期間が目安となります。
- 簿記1級: 2級の知識を前提としても、さらに400時間〜600時間が必要です。1日2時間の学習を継続しても、1年以上の期間が必要になります。
独学か通信講座を利用するかによっても、必要な時間は変わってきます。
効率的に学習を進めたい場合は、ポイントが整理された教材やカリキュラムを提供する通信講座の活用が有効です。
簿記試験は独学でも合格できる?
「独学でも合格できるのか?」という疑問は多くの人が抱くものです。結論から言うと、級によってその可能性は大きく異なります。
簿記3級なら独学でも合格できる可能性が高い
簿記3級は、市販の良質なテキストや問題集が豊富に揃っているため、独学での合格も十分に可能です。
3級の試験範囲は基本的な商業簿記に限られており、会計の入門レベルとして位置づけられています。
そのため、計画的に学習を進められる人であれば、独学でも合格レベルに到達することは難しくありません。
実際に、簿記3級の合格者の多くが独学で合格したというデータもあります。
簿記2級以上だと独学での合格は厳しい
簿記2級以上になると、独学での合格は格段に厳しくなり、通信講座などを活用した方が効率的かつ確実です。
その理由は、2級から加わる工業簿記や、連結会計といった論点が、初学者にはイメージしづらく、独学では理解に時間がかかったり、誤った解釈をしてしまったりするリスクが高いためです。
通信講座を利用すれば、経験豊富な講師による分かりやすい解説で難解な論点をスムーズに理解できるほか、最新の試験傾向に沿った教材で無駄なく学習を進められます。
簿記何級から就職・転職に有利になるの?
簿記の資格は、その汎用性の高さから多くの企業で評価され、就職や転職において有利に働く武器となります。
しかし、取得した級によって、企業からの評価やアピールできるポイントは大きく異なります。
就職・転職における価値(3級)
簿記3級は、ビジネスにおける基礎的な会計知識を持っていることの証明となり、特に実務未経験者や新卒の就職活動で評価されます。
経理や会計の職種を目指す上での入門資格と見なされ、学習意欲やポテンシャルを示す材料となります。
就職・転職における価値(2級)
簿記2級は、実務レベルのスキルを持つ人材として評価され、経理・財務職への就職・転職において「必須」または「歓迎」とされる標準的な資格です。
多くの企業が求める会計知識のレベルであり、履歴書に記載することで即戦力としてのアピールに繋がります。
就職・転職における価値(1級)
簿記1級は、会計に関する高度な専門知識を持つことの証明であり、会計のスペシャリストや将来の管理職候補として極めて高く評価されます。
合格率が10%前後という最難関資格であるため、取得しているだけで、目標達成に向けた高い能力と粘り強さを持つ人材であることの強力なアピールになります。
まとめ|就職・転職目的なら2級以上を目指そう!
本記事では、人気の簿記通信講座12社をランキング形式で徹底比較し、講座選びのポイントから試験の概要まで詳しく解説しました。
結論として、就職や転職といったキャリアアップを明確な目的とするならば、実務レベルのスキルを証明できる簿記2級以上の取得を目指すべきです。
数ある講座の中で、自分に最適なものを選ぶためには、自身の学習スタイル、予算、そして求めるサポートレベルを明確にすることが重要です。
この記事で紹介した情報を参考に、まずは気になる講座の資料請求や無料体験を試してみてください。
自分に合った講座という最高のパートナーを見つけることが、合格への一番の近道です。
コメント