「簿記の学習を始めたいが、スクールに通う時間はない」 「独学だと挫折しそうで不安だ。しかし費用は抑えたい」 「講座が多く、結局どれが良いのかわからない」
仕事や家事、育児の合間を縫って資格取得を目指す際、こうした悩みを抱えていないだろうか。実は、多くが同じポイントで足踏みをしている。
しかし、安心してよい。
今のライフスタイルに合った「簿記オンライン講座」を選べば、忙しい毎日の中でも無理なく合格を目指せる。
この記事では、数ある講座から「自分に最適な1つ」を選ぶ判断基準を、初学者にも分かるように解説する。
- 失敗しない選び方の3つの軸スト
- 費用の本当の相場(隠れたコストまで)
- 信頼できる合格実績の見方
- 目的別のおすすめ講座
読み終えた時点で、選ぶべき講座が明確になり、学習の第一歩を自信を持って踏み出せるはずだ。
まず、最も重要な「学習のしやすさ」から見ていく。
学習のしやすさを比較する3つのポイント
ここでは、挫折せずに続けられる講座を選ぶための「使い勝手」を解説する。
オンライン講座選びで失敗しないために、以下の3点を必ずチェックする。
- 動画講義の機能(倍速やオフライン再生)
- スマホでの操作性(隙間時間の使いやすさ)
- 演習の仕組み(復習のしやすさ)
それぞれの詳細を見ていく。
動画講義の機能やダウンロード可否を確認する
学習を継続する鍵は、「隙間時間」をどう活用するかにある。
そのため、動画講義の機能は極めて重要だ。
以下のチェックリストで、自分の環境に合うかを確認する。
- 倍速再生
-
1.5倍や2倍で時短学習ができるかを確認する。
- 音声ダウンロード
-
通勤中に音声のみで学習できるかを確認する。
- オフライン再生
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通信量を気にせず、外出先で視聴可能かを確認する。
- 1講義の長さ
-
1本5〜10分程度で細切れ視聴に適しているかを確認する。
チェックポイント
無料体験で実際に講義動画を再生し、「講師の声の聞き取りやすさ」「スライドの視認性」を自分の環境で確認する。
スマホ対応と操作性を確認する
「スマホ対応」とあっても、実は「PC画面がそのまま小さく表示されるだけ」のケースがある。これでは文字が小さく、ストレスの原因となる。
スマホ学習が主になる読者は、次の点を確認する。
- 専用アプリがあるか
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ブラウザよりも動作がスムーズである。
- 縦画面で見やすいか
-
スマホを横にする手間がないだけで、学習ハードルが下がる。
- 続きから再生
-
中断後に即再開できる機能があるか。必須要件とする。
自分のスマホでデモ画面を操作し、ボタンの押しやすさや画面切替の滑らかさを確認する。
演習機能と復習の仕組みを確認する
動画を見るだけでは、簿記の計算力は身につかない。
「インプット(動画)」と「アウトプット(演習)」の循環がスムーズかどうかが、合格への近道である。
- 問題演習の量
-
十分な量の問題が収録されているか。
- 解説のわかりやすさ
-
計算過程が丁寧に書かれているか。
- 復習機能
-
間違えた問題のみを自動抽出できるか。
これらがシステム化されていると、苦手を効率よく解消できる。
学習進捗を見える化する機能
「全体の進捗割合」が分かると、モチベーション維持に役立つ。
- 進捗バー
-
学習率が%で表示される。
- 学習ログ
-
「今日は30分学習した」などの記録が残る。
こうした機能があると、日々の小さな達成感を感じやすく、継続につながる。
ライブ配信や双方向機能はあるか
一人での学習が不安な場合は、ライブ配信講義がある講座も選択肢となる。
- チャット質問
-
講義中にリアルタイムで質問できる。
- 一体感
-
同じ目標を持つ仲間との受講感覚が得られる。
ただし、ライブ配信は時間が固定である。自身のスケジュールに合うかを確認し、アーカイブ(録画)の有無も併せて確認する。
費用と支払い条件を確認する
ここでは、受講にかかる費用の考え方を解説する。
表示価格だけでなく、追加費用を含めた「実質コスト」で比較することが大切だ。
3級・2級・セット講座の価格相場は?
簿記オンライン講座の価格は、スクールによって大きく異なる。
大まかな相場(目安)は以下の通りだ。
| コース | 相場(目安) |
| 3級のみ | 5,000円 〜 20,000円程度 |
| 2級のみ | 30,000円 〜 70,000円程度 |
| 3級・2級セット | 20,000円 〜 70,000円程度 |
※あくまで相場の目安である。ユーキャンや大手予備校など、一部の講座ではこれより高い価格帯(3級単独でも3〜4万円台、セットで8〜10万円前後)になることもある。最新の価格は必ず各公式サイトで確認すること。
極端に安価な講座は、サポート期間が短い、質問回数に制限がある等のリスクがあるため、注意が必要だ。
分割払いやキャンペーンを利用する
一括払いが難しい場合は、分割払いや各種キャンペーンを活用する。
- 分割払い
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月々の支払いを数千円に抑えられるが、手数料がかかる場合がある。総支払額を確認する。
- キャンペーン
-
「早割」「再受講割引」「期間限定セール」などが頻繁に行われている。
アドバイス
検討中の講座は、キャンペーン情報のスクリーンショットを保存しておく。比較時の見落としを防げる。
H3 教材費などを含めた実質コストは?
受講料以外にかかる「隠れた費用」を見落とさないよう注意する。
トータルでいくらかかるか計算する。
- 1.教材送料
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テキストが別送の場合、送料がかかることがある。
- 2.質問チケット代
-
質問回数を超えた場合、追加料金が必要なことがある。
- 3.受講延長料
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不合格時に受講期間を延ばす場合の費用である。
- 模試・答練代
-
コースに含まれていない場合、別途購入が必要となる。
以上を合計し、予算内に収まるかを判断する。
サポート体制を比較する3つの視点
ここでは、学習中の「困りごと」を解決するサポート体制を解説する。
独学に近い格安講座と、手厚いサポートがある講座の大きな違いはここにある。
質問できる回数と回答速度
学習中に不明点が出た際、質問できる環境があると安心だ。
- 質問回数
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無制限か、回数制限(チケット制)があるか。
- 回答速度
-
翌営業日に返ってくるか、数日かかるか。
「迅速に解決して先へ進みたい」読者は、回答が速い講座や質問無制限の講座を選ぶとストレスが減る。
学習相談やコミュニティを活用できるか
簿記の内容だけでなく、学習の進め方やスケジュール管理について相談できる場合もある。
- カウンセリング
-
講師やスタッフに個別相談ができる。
- コミュニティ
-
受講生同士で励まし合える掲示板やSNS機能がある。
孤独を感じやすいオンライン学習だが、こうした機能があるとモチベーションを維持しやすい。
返金保証や合格特典はあるか
万一に備えた制度や、合格時の特典についても確認しておく。
- 返金保証
-
不合格時や満足できなかった場合に受講料が返金される制度。条件(全講義受講、課題提出など)が厳しいことが多いため、細則をよく読む。
- 合格特典
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合格すると「お祝い金」や「Amazonギフト券」がもらえる、次の講座(1級など)が割引になるなど。
受講期間の延長制度と再受講割引
仕事が忙しく試験を受けられなかったり、不合格だったりした場合の救済措置だ。
- 有料延長
-
月単位で受講期間を延ばせるか。
- 再受講割引
-
半額程度で同じコースを再受講できるか。
一発合格を目指すのが基本だが、保険として確認しておくと安心だ。
模試や予想問題などの直前対策
試験直前の対策は合否を分ける。特に現在は、日商簿記2級・3級ではネット試験(CBT方式)が広く普及し、選ばれるケースが増えているため、パソコン画面での試験形式に慣れておくことが重要だ。
CBT対応の模擬試験機能がある講座を選ぶのが望ましい。
合格実績と信頼性を判断する指標
ここでは、「この講座で本当に合格できるのか」という疑問を解消するための、実績データの見方を解説する。
公表されているデータを確認する
まず公式サイトで「合格率」や「合格者数」を探す。
ただし、数字の背景にある「定義」の確認が重要だ。
- 合格率
-
全国平均と比べて高いか。
- 合格者数
-
累計なのか、単年度なのか。
「No.1」などの表記がある場合、それが「何のNo.1なのか(利用者数?満足度?)」を注釈で確認する。
合格率の集計期間と母数を見る
合格率を見る際は、「分母(母数)」をチェックする。
- 受講者全体
-
途中で挫折した人も含む(厳しい数字)。
- 回答者のみ
-
アンケート回答者や合否報告者に限定(高くなりやすい数字)。
- 集計期間
-
直近の試験データか、過去数年の平均か。
条件が異なる数字同士を単純比較しないよう注意する。「参考程度」にとどめるのが賢明だ。
教材や講師に関する口コミをチェックする
数値データだけでなく、実際に受講した人の「声」も参考にする。
- 講師の教え方
-
「雑談が面白くて飽きない」「淡々としていて聞きやすい」など、相性がわかる。
- 教材の質
-
「図解が多くてわかりやすい」「文字ばかりで眠くなる」など。
SNSやQ&Aサイトを見る際は、肯定的な意見だけでなく不満の声も併せて確認し、自分にとって許容できる範囲かを判断する。
給付金制度と対象講座を確認する
ここでは、受講料の負担を軽くする「教育訓練給付制度」を解説する。
条件を満たせば、受講料の20%(上限10万円)がハローワークから支給される。これは活用すべき制度だ。
一般教育訓練給付金を受け取る要件
給付金を受け取るには、以下の条件を満たす必要がある。
- 雇用保険の加入期間
-
初回利用者は満1年以上、2回目以降は満3年以上。
- 在職者または離職者
-
離職していても、1年以内なら対象になる場合がある。
自分が対象か不明な場合は、最寄りのハローワークで確認できる。
主要な講座が給付金の対象か調べる
すべての簿記講座が対象ではない。
厚生労働大臣の指定を受けた「対象講座」である必要がある。
各スクールの公式サイトには、「教育訓練給付制度 対象講座」といったマークや記載がある。申し込み予定のコースが対象かを必ず確認する。
給付金を申請する手順とタイミング
給付金は、受講修了後に申請する。申し込み時に割り引かれるわけではないので注意が必要だ。
- 1.対象確認
-
申込前に、自分とコースの双方が対象かを確認する。
- 2.受講・修了
-
修了認定基準(テストで◯点以上など)をクリアする。
- 3.申請
-
修了後1ヶ月以内に、ハローワークへ書類を提出する。
申請期限を過ぎると受け取れなくなるため、スケジュール管理が重要だ。
主要な簿記オンライン講座の特徴
ここでは、人気のある主要なオンライン講座の特徴を比較する。
それぞれの強みが異なるため、自分のスタイルに合うものを見つけてほしい。
スタディングの特徴と学習スタイル
「スマホで隙間時間に学習したい」読者から支持を集めているのがスタディングである。
- 特徴
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紙のテキストを使わず、スマホひとつで完結するスタイル。
- 価格
-
業界最安値水準。コストパフォーマンスが高い。
- 向いている人
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通勤時間が長い人、机に向かう時間が取りにくい人、費用を抑えたい人。
コースの料金プランと選び方
3級コース、2級コース、3級・2級セットコースなどがある。
初学者はセットコースが割安である。
ただし、いきなり2級が不安な場合は3級から始めるとよい。
学習の流れとアプリ機能の特徴
「動画を見る」→「すぐに問題を解く」というサイクルがアプリ内でスムーズに行える。
間違えた問題だけの復習機能や、学習時間の自動記録機能も優秀だ。
向いている人と向いていない人
- 向いている人
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- スマホ操作が得意、効率重視、安さ重視。
- 向いていない人
-
- 紙のテキストに書き込みたい人、長時間の講義をじっくり聞きたい人。
フォーサイトの特徴と学習スタイル
「高い合格率」と「フルカラーテキスト」が特徴のフォーサイト。
- 特徴
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合格点主義。「満点ではなく合格ライン(70点)」を効率よく超えるカリキュラム。
- 教材
-
図解が多く見やすいフルカラーテキスト。
- 向いている人
-
紙のテキストも欲しいけれど、効率よく短期合格したい人。
コースの料金とセット内容
バリューセットなどのセットプランが人気だ。
DVDオプションをつけることも可能だが、基本はeラーニングでの視聴となる。
テキストとeラーニングの特徴
紙のテキストが届くが、アプリ(ManaBun)を使えばスマホでもテキストが見られる。
「家では紙、移動中はスマホ」という使い分けが可能だ。
公表されている合格実績の特徴
全国平均よりも高い合格率を公表しており、実績を重視する読者に選ばれている。
(注:合格率は受講生アンケート等に基づく。条件の詳細は公式サイトを確認すること)
クレアールの特徴と学習スタイル
「非常識合格法」という独自のメソッドを掲げるクレアール。
- 特徴
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学習範囲を「試験に出るところ」に徹底的に絞り込み、薄いテキストで効率学習。
- サポート
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質問回数無制限など、手厚いサポート体制。
- 向いている人
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効率重視だが、手厚いサポートも欲しい人。
非常識合格法の特徴と学習法
「簿記の範囲は広いけれど、出る場所は決まっている」という考え方に基づき、無駄を省いた学習を行う。
時間が限られている社会人に適している。
質問サポートとキャンペーン情報
電話やメール、Skypeなどでの質問が無制限にできる点が大きな強みだ。
月ごとにキャンペーンを実施することが多く、定価より安く受講できる場合がある。
向いている人と注意すべき点
- 向いている人
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短期間で効率よく受講したい社会人、質問をたくさんしたい人。
- 注意点
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基礎からじっくり時間をかけて網羅したい人には、進みが早く感じるかもしれない。
その他の主要な簿記オンライン講座
その他にも、大手資格スクールが提供する通信講座がある。
- ユーキャン
-
紙のテキストや教材が充実している。コツコツ自分のペースで進めたい人向け。
- TAC / 大原 / ネットスクール
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大手ならではの安心感と、質の高い講義。ライブ配信や教室講義のノウハウが生かされている。
講義形式と教材タイプの違い
- 大手(TACなど)
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教室講義を録画した臨場感のある長尺講義が多い傾向にある。
- オンライン特化(スタディングなど)
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スタジオ収録で、短く編集された講義。
受講費用とサポート体制の傾向
大手スクールの通信講座は費用が高めになる傾向があるが、その分、質問体制や模試などのサポートが充実している。
目的別に自分に合った講座を選ぶ
ここまで各社の特徴を見てきたが、「結局どれにすればいいのか」と迷う場合もあるだろう。
目的別に選び方を提案する。
費用を抑えて短期合格を目指す場合
- 推奨:スタディング
-
「とにかく安く、早く」なら、スマホ完結型のスタディングが最適だ。
隙間時間を積み上げて合格を目指せる。
丁寧な教材と質問サポートを重視する場合
- 推奨:クレアール、フォーサイト
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「独学で挫折した経験がある」「一人だと不安」という人は、質問が無制限のクレアールや、テキストがわかりやすいフォーサイトが安心だ。
スキマ時間にスマホで学習したい場合
- 推奨:スタディング、フォーサイト(ManaBun)
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アプリの使い勝手が良い講座を選ぶ。
通勤電車や昼休みなど、スマホを取り出せばすぐに学習開始できる環境が、合格への鍵だ。
給付金を活用して2級合格を狙う場合
- 推奨:フォーサイト、クレアール、ユーキャンなど
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多くの主要講座に「教育訓練給付制度対象コース」がある。
実質2割引きで受講できるため、ワンランク上のコース(3級・2級セットなど)を狙うのも良い作戦だ。
※ただし、同じスクールでも「給付金対象のコース」と「対象外のコース」が混在する。簿記の全コースが対象とは限らないため、申し込み前に必ず「教育訓練給付制度 対象講座」の表記を確認する。
申し込み前の最終チェックリスト
申し込み前に、以下の項目を最終確認する。
後悔しないためのチェックリストだ。
無料体験で教材や講義を確認する
- 講師の声や話し方は聞き取りやすいか。
- 動画プレイヤーはスムーズに動くか。
- テキストやスライドの色使いは見やすいか。
価格や特典・給付金を最終確認する
- 表示価格は税込みか。
- キャンペーンコードの入力漏れはないか。
- 給付金の対象コースを選択しているか。
学習開始日から受験日までの計画を立てる
- 受験予定日(ネット試験なら予約可能日)を決めたか。
- 1日どれくらい学習時間を確保できるか。
- 受講期限は試験日まで十分にあるか。
簿記オンライン講座に関するよくある質問
最後に、簿記の学習に関してよく寄せられる質問に回答する。
まとめ
自分に合いそうな簿記オンライン講座は見つかっただろうか。
オンライン講座選びで最も重要なのは、「自分の生活スタイルの中で無理なく続けられるか」である。
- スマホで隙間時間に学びたいなら スタディング
- わかりやすいテキストと実績重視なら フォーサイト
- 効率学習と手厚いサポートなら クレアール
これらが有力な候補になる。
まず、気になる講座の公式サイトで「無料体験」や「資料請求」を行う。
実際に動画を見て、テキストに触れることで、「これなら続けられそう」という感覚がつかめるはずだ。
簿記は、家計管理からビジネスまで幅広く役立つ一生モノのスキルである。
今日から第一歩を踏み出し、合格への道のりを始める。
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