「簿記を取りたいけれど、スクール代はいくらかかるのか?」
「安さだけで選んで、あとで追加料金がかかったら嫌だな……」
将来のために資格取得を考えても、費用の全体像が見えないと不安なものである。特に40代〜60代からのリスキリングやキャリアアップでは、時間もお金も無駄にしたくないのが本音だろう。
実は、簿記スクールの費用は「受講料」だけでは決まらない。「受験料」「教材費」「もしもの時の延長料」などを含めた合格までの総額で考えることが、後悔しない選び方の鉄則だ。
この記事では、主要スクールの一次情報を基に、2025年11月時点の最新相場を徹底解説する。
偏差値50程度の高校生でも理解できるように、専門用語を使わずわかりやすくまとめた。この記事を読めば、あなたが「何に」「いくら」払うべきかが明確になり、安心して学習の一歩を踏み出せるようになる。
簿記スクール費用を級別で比較(3級・2級・1級の相場)
ここでは、簿記の級(難易度)と受講スタイルごとの費用相場を整理する。まずは全体像を把握したい。
結論から言うと、費用は「講師のサポートの手厚さ」と「学習環境(教室か自宅か)」で大きく変わる。
- スマホ完結(通信)
-
費用は最安。動画視聴とアプリ学習が中心。
- Web通信・DVD
-
中価格帯。講義動画に加え、紙のテキストや質問サポートがつく。
- 通学(教室)
-
費用は高め。自習室利用や対面指導など環境が充実している。
▼級別・形式別 費用相場早見表(税込・2025年11月時点)
| 級 | スマホ完結(最安帯) | Web通信(標準帯〜大手Web) | 通学(大手予備校) |
| 3級 | 3,000円台〜 | 15,000円〜40,000円 | 20,000円〜35,000円 |
| 2級 | 19,000円台〜 | 30,000円〜80,000円 | 70,000円〜90,000円 |
| 1級 | 60,000円台〜(※) | 120,000円〜200,000円 | 150,000円〜200,000円 |
※価格は各社キャンペーン適用前の標準的な目安である。
※Web通信は、通信専門スクール(3〜5万円前後)から大手予備校のWebコース(〜8万円前後)まで幅がある。
※1級のスマホ完結型講座はまだ少数派だが、スタディングなどが提供している。
※別途、受験料や事務手数料が必要である。
3級合格に最低限必要な費用と目安総額
3級はビジネスの基礎教養レベルである。独学でも可能だが、効率を求めるならスマホ完結型の講座が最もコストを抑えられる。
- 1.受講料
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約3,850円(スタディング等の低価格帯)
- 2.受験料
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3,300円(ネット試験・統一試験共通)
- 3.事務手数料
-
約550円(ネット試験の場合)
- 4.合計目安
-
約7,700円〜
- 注意点
-
低価格な講座は「質問ができない」「紙のテキストがない(PDFのみ)」というケースがほとんどだ。
「紙で勉強したい」「先生に聞きたい」という場合は、市販の問題集(約1,000円〜)を買い足すか、質問オプションをつける必要があるため、総額は少し上がる。
2級合格を目指す際の費用レンジと目安総額
就職や転職で評価される2級は、学習範囲が広く難易度も上がる。そのため、しっかりとした解説とサポートが必要である。
ここでは「通信講座(中価格帯)」と「大手予備校(高価格帯)」の2パターンで考えたい。
- 【A:コスパ重視(フォーサイト・クレアール等)】
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- 受講料:約30,000円〜50,000円前後
- 受験料:5,500円
- 総額目安:約40,000円〜6
- 特徴:紙のテキストや質問回数制限付きのメールサポートが含まれる。
- 【B:サポート重視(TAC・大原・LEC等)】
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- 受講料:約55,000円〜90,000円
- Web通信なら5〜8万円台、教室通学なら7〜9万円台と幅がある。
- 受験料:5,500円
- 総額目安:約65,000円〜
- 特徴:自習室の利用、無制限の質問、本番形式の模試などが充実している。
- 受講料:約55,000円〜90,000円
学習期間が半年を超えると、Web講義の視聴期限が切れて「延長料金」がかかることもあるので注意が必要だ。
1級まで見据えた場合の費用レンジと目安総額
1級は税理士などの登竜門となる高度な資格だ。学習期間は1年近くに及ぶため、費用も桁が変わる。
- 受講料
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- Web通信:120,000円〜200,000円前後(大手Webコース含む)
- 教室通学:150,000円〜200,000円前後
- ※スマホ完結型なら60,000円台〜のコースも一部存在する。
- 受験料
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8,800円
- 総額目安
-
約130,000円〜220,000円
1級を目指す場合、記述対策や高度な計算練習が必要になる。そのため、添削指導やスクーリング(対面授業)が含まれるコースが一般的だ。
いきなり1級を申し込むよりも、「2級・1級併願パック」などを利用すると、段階的に割引が適用されて総額を抑えられるケースがある。
受験料・模試・延長料金など授業料以外でかかる費用
スクールの受講料以外に、必ず用意しておくべき「隠れコスト」がある。これを見積もりに入れておかないと、後で予算オーバーになる。
- 受験料(非課税)
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- 3級:3,300円
- 2級:5,500円
- 1級:8,800円
- 事務手数料
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ネット試験(CBT方式)や商工会議所によっては、550円〜の手数料がかかる。
- 模試・答練(とうれん)
-
講座に含まれていない場合、1回あたり3,000円〜5,000円程度かかる。
- 延長料・再受講料
-
視聴期限が切れた後の延長や、不合格時の再受講には、定価の半額〜7割程度の費用が発生する。
教材費・入学金・システム料は総額に含まれているか
表示価格が「安い!」と思っても、飛びつく前に以下の内訳を確認しておきたい。
- 入学金
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大手スクールでは10,000円程度かかる場合がある(不要なスクールも増えている)。
- 教材費
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受講料込みか、別売りか。特に「紙のテキスト」は別料金(送料別)の場合がある。
- システム利用料・送料
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通信講座の場合、これらが別途加算されることがある。
フォーサイトなどの通信特化型では「送料別」となっていることがあるため、カートに入れた最終画面の金額で判断したい。
通学と通信の費用差は?学習スタイル別の料金構成
「通学は高いけれど、それだけの価値があるのか?」
「通信は安いけれど、続けられるか心配……」
ここでは、費用の内訳(何にお金を払っているのか)を分解して、あなたに合うスタイルを判断しやすくする。
結論として、通学は「強制力と環境」にお金を払い、通信は「効率と手軽さ」にお金を払うイメージである。
通学コースの費用構成と相談できる手厚いサポート
通学コースが通信よりも数万円高い理由は、主に以下の「場所代」と「人件費」が含まれているからだ。
- 教室維持費
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駅前の好立地にある校舎の家賃や光熱費。
- 講師の人件費
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目の前で授業をし、休み時間に質問に答えてくれる講師の給料。
- 設備費
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自由に使える自習室や、相談窓口の運営費。
- 通学のメリット(価格分の価値)
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- 疑問点をその場で解決できる(対面質問)。
- 「毎週○曜日は教室に行く」というリズムができ、サボりにくい。
- 周りに受講生がいるため、モチベーションを維持しやすい。
TACや大原などの大手では、授業に出られない時に別の日程へ振り替える制度や、Webで補講を受けるフォローも受講料に含まれている。
通信コースの費用構成と効率を重視した学習スタイル
通信コースは、教室を持たず、講義を録画配信することでコストを大幅にカットしている。
- コンテンツ制作費
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わかりやすい動画やテキストを作る費用。
- システム維持費
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動画配信サーバーや学習アプリの開発費。
- サポート費
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メール質問への回答や添削スタッフの人件費。
- 通信のメリット(価格面の強み)
-
- 通学の半額〜7割程度の費用で済む。
- 通学時間(往復1〜2時間)と交通費が節約できる。
- 倍速再生やスキマ時間学習で、タイパ(タイムパフォーマンス)が良い。
ただし、自己管理が必須である。「明日やろう」が続くと、視聴期限切れで再受講(追加費用)のリスクがある点は理解しておきたい。
スマホ学習・質問回数などの機能と価格の関係
スマホ完結型の低価格講座(スタディングなど)は、徹底的にコストを削っている。
- 質問
-
「チケット制で有料」や「不可」の場合がある。
- テキスト
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原則Web閲覧のみ。紙冊子はオプション(有料)。
- 模試
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PDFダウンロードや簡易的なWebテストのみ。
価格が安い分、自分がどこまでサポートを必要とするかを見極める必要がある。「質問はネット検索で解決できる」「テキストは画面で見ればOK」という方には最強のコスパである。
社会人・学生は費用と時間でどちらを選ぶべきか
あなたのライフスタイルに合わせて、どちらがお得か(無駄にならないか)を判断したい。
- 1.平日忙しい社会人
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- おすすめ:通信(Web)
- 理由:残業で通学授業に遅れると、その分の授業料が無駄になる。スキマ時間で進められる通信が現実
- 2.まとまった時間がとれる学生・求職中の方
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- おすすめ:通学(または大手の通信)
- 理由:短期集中で一気に合格レベルへ持っていくには、強制力のある環境が最適である。
- とにかく費用を抑えたい方
-
- おすすめ:スマホ完結
- 理由:浮いた費用で、直前期に模試だけ買い足す等の工夫が可能である。
主要な簿記スクールの料金を代表コースで比較
ここからは、具体的なスクール名を挙げて、2025年11月時点で確認できる代表的なコース料金を比較する。
※料金は変動する可能性がある。必ず各公式サイトで最新情報を確認してほしい。
低価格帯の代表例(スタディングなど)の料金体系
- 【スタディング(STUDYing)】
-
スマホ学習に特化し、業界最安水準を実現している。
- 3級合格コース: 3,850円
- 2級合格コース: 19,800円
- 3級・2級セットコース: 21,800円
- 特徴
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価格には、動画講義、Webテキスト、問題集アプリが含まれる。
- 注意点
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紙のテキストが欲しい場合は別途購入が必要だ。また、質問サービス(Q&Aチケット)も基本プランには含まれていないか、回数が制限されている。
中価格帯の代表例(フォーサイト・クレアールなど)の料金体系
- 【フォーサイト(Foresight)】
-
高い合格率とフルカラーテキストが人気だ。
- 2級単科講座: 31,800円前後
- 2級講座(バリューセット1): 37,800円前後(3級講座付き)
- 特徴: 価格は税込・送料別である。紙のテキスト、eラーニング(ManaBun)、質問メール(回数制限あり)が含まれる。
- 教育訓練給付制度: 対象コースあり(受講料の20%が戻る可能性がある)。
- 【クレアール】
-
「リボーン(非常識)合格法」という独自カリキュラムで範囲を絞っている。
- 3・2級講義パック: 50,000円前後(定価)
- 特徴: Web通信標準。音声DLや資料DLが可能。マルチデバイス対応。キャンペーン時には40,000円前後になることもある。
大手予備校の代表例(大原・TAC・LEC)の料金体系
- 【資格の学校TAC】
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簿記教育の最大手。長年の実績と質の高い教材が強みだ。
- 3級合格本科生(Web通信): 18,000円〜20,000円前後
- 2級合格本科生(Web通信): 59,000円〜
- 2級合格本科生(教室講座): 70,000円〜80,000円前後(Webより高め)
- 【資格の大原】
-
「電卓の大原」とも呼ばれ、熱心な指導に定評がある。
- 3級合格コース(Web通信): 17,600円〜
- 2級合格コース(Web通信): 80,000円前後(映像通学含む)
- 【LEC東京リーガルマインド】
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大手の中では比較的リーズナブルな価格設定である。
- 3級パーフェクトコース: 10,000円台前半〜
- 2級パーフェクトコース: 56,100円〜
- 特徴
-
これら大手3社は、自習室の利用(通学の場合)や、本試験レベルの「公開模試」がコースに含まれている点が大きなメリットである。
セットコースの価格は得か短期合格を目指せるか
多くのスクールで「3級・2級セット」や「ダブル合格パック」が用意されている。
- メリット
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単品で買うより5,000円〜10,000円ほど安くなるケースが多い。
- デメリット
-
3級で挫折した場合、2級分の費用が無駄になる。
- 判断基準
-
「絶対に2級まで取る」と決めているならセットがお得だ。「まずは3級から様子見」なら、単品購入が無難である。
価格が高い分サポート内容に優位性はあるか
大手予備校の高い受講料には、明確な「優位性」がある。
- 1.対面での質問・相談
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講師に直接質問できる安心感。
- 2.直前答練(とうれん)
-
本番予想問題の演習量が多い。
- 3.就職支援
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グループ企業の人材紹介などを利用できる場合がある。
「勉強の習慣がなく、一人だと不安」という方には、この価格差以上の価値があるといえる。
予算別のおすすめコースは?総額シミュレーションで解説
あなたの予算に合わせて、最適なプランを選びたい。「総額」で考えることを忘れないようにしたい。
【簡易シミュレーター(計算式)】
総額 = ①講座受講料 + ②受験料 + ③追加模試・教材費 + ④(延長リスク代)
3万円以内の予算で3級合格を狙う選び方
3万円あれば、3級は余裕を持って合格できる。
- プラン例
-
- 講座:スタディング(約4,000円)またはLEC(約13,000円)
- 受験料:3,300円
- 模試:市販の予想問題集(約1,500円)
- 合計
-
約10,000円〜20,000円
- ポイント
-
余った予算は、良い電卓(3,000円〜5,000円)の購入に充てたい。良い電卓は合格への近道である。
5万円から8万円の予算で2級合格を狙う選び方
この価格帯が2級の激戦区である。
- プラン例
-
- 講座:フォーサイトまたはクレアール(約40,000円〜50,000円)
- 受験料:5,500円
- 模試:直前対策のみ大手予備校の単科模試を追加(約3,000円)
- 合計
-
約50,000円〜60,000円
- ポイント
-
バランスの良い構成である。教育訓練給付制度を使えば、ここからさらに実質費用を下げられる。
10万円超の予算で1級・長期対策コースを選ぶ選び方
予算に余裕があるなら、大手予備校のフルサポートを活用し、確実性を高めたい。
- プラン例(2級の場合):
-
- 講座:TACまたは大原の通学(約80,000円〜90,000円)
- 受験料:5,500円
- 教材費:込み
- 合計
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約90,000円〜100,000円
- ポイント
-
1級を目指す場合は、予算を15万円〜20万円見ておく必要がある。長期戦になるため、途中で辞めないための環境(自習室など)への投資と考えたい。
3級と2級の併願コースで費用を最適化する方法
「3級合格後にそのまま2級へ進む」というパックは、各社とも割引率を高く設定している。
- LEC
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3・2級パーフェクトパック
- TAC
-
3級・2級ステップ合格本科生
これらは個別に申し込むより10%〜20%ほど安くなるのが一般的である。ただし、有効期限(視聴期限)が長めに設定されているか必ず確認しておきたい。2級の勉強中に期限が切れると、延長料がかかってしまう。
途中乗り換え・再受講になった場合の追加費の注意点
「独学でやってみたけど無理だった」「3級は受かったけど他社に変えたい」という場合、多くのスクールで割引がある。
- 再受講割引
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同じスクールで再度申し込む場合、30%〜50%OFF。
- 乗換割引
-
他スクールや独学受験経験者が申し込む場合、10%〜20%OFF。
申込時に「受験票」や「受講証」の提示が必要になるので、捨てずに保管しておきたい。
簿記スクール費用を安く抑える制度とキャンペーン
定価で申し込む前に、国やスクールの制度を確認するだけで、数万円単位で安くなることがある。
教育訓練給付金の対象コース・還付率と適用条件
社会人の方に最もおすすめなのが、国の「教育訓練給付制度」である。
一定の条件を満たすと、受講料の一部がハローワークから支給される。
- 一般教育訓練給付金
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受講料の20%(上限10万円)が戻ってくる。
- 特定一般教育訓練給付金
-
受講料の40%〜50%が原則として支給対象となる制度である(上限額や給付率は制度改正により変動する場合がある。最新情報は厚生労働省サイトやスクール公式で必ず確認してほしい)。
- 【主な適用条件】
-
- 雇用保険(会社員など)に通算1年以上加入していること(初回の場合)。
- スクールが指定する「修了認定基準」(テストで○点以上など)をクリアすること。
多くの2級・1級コースが対象だが、3級単独コースは対象外のことが多い。各スクールの詳細ページに「給付金対象」のマークがあるか必ずチェックしておきたい。
早割・学割・乗換割・紹介割などのキャンペーンを活用する方法
スクール独自の値引きも強力である。
- 早割(早期申込割引)
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試験日の3〜6ヶ月前に申し込むと安くなる。
- 学割・株主優待割引
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大学生協や株主優待券を利用して5〜10%OFF。
- 期間限定キャンペーン
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「○月○日まで1万円引き」など。
特に2月、6月、11月の統一試験が終わった直後は、次の試験に向けたキャンペーンが始まりやすい傾向がある。
返金保証・合格お祝い金があるコースの見極め方
「合格したらお祝い金進呈」「不合格なら全額返金」という制度を持つスクールもある。
- 合格お祝い金
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合格証書のコピーと体験記を提出すると、Amazonギフト券や現金(数千円〜数万円)がもらえる。
- 全額返金保証
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不合格の場合に受講料を返金。ただし条件(全講義視聴、確認テスト満点など)が非常に厳しい場合が多い。
これらは「もらえたらラッキー」程度に考え、最初から計算に入れすぎないのが無難である。
キャンペーンの適用条件と見落としがちな落とし穴
「割引が適用されていなかった!」というトラブルを防ぐために、以下を確認しておきたい。
- 1.併用不可
-
「早割」と「再受講割」は併用できないケースが多い(割引額が大きい方が適用される)。
- 2.期限厳守
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キャンペーン最終日の23:59までに決済を完了させる必要がある。
- 3.コース限定
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「本体講座のみ対象」で、オプション講座は対象外ということがある。
各種制度やキャンペーンの申請・適用時期はいつか
- 教育訓練給付金
-
受講前にハローワークでの手続きが必要な場合がある(特定一般の場合)。支給申請は受講修了後である。
- キャンペーン
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申込時にクーポンコードの入力が必要である。後からの適用はできない。
価格以外で比較すべき簿記スクールの選び方
「安物買いの銭失い」にならないために、価格以外でチェックすべき3つのポイントを紹介する。
合格実績・添削・質問サポートの質を比較する
数字でごまかせないのが実績とサポートである。
- 合格実績
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「合格者数」だけでなく「合格率」を公表しているスクールは信頼できる(全国平均と比較できるため)。
- 質問対応
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- 回数: 無制限か、月○回までか。
- 方法: メールのみか、電話・対面もOKか。
- スピード: 「原則24時間以内に回答」などの目安があるか。
簿記は「なぜ貸方と借方が合うのか?」といった疑問につまずくと進めなくなる。初心者は質問サポートが手厚いところを選びたい。
教材の分かりやすさとネット試験に対応しているか
最近の簿記2級・3級は、パソコンで受ける「ネット試験(CBT方式)」が主流である。
- ネット模試の有無
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パソコン画面で問題を解く練習ができる機能がついているか。
- テキストの相性
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フルカラーで見やすいか、モノクロで書き込みやすいか。こればかりは好みなので、資料請求でサンプルを見て判断したい。
学習プラットフォームは利用しやすく続けやすいか
スマホ学習が中心なら、アプリやWebサイトの使い勝手が命である。
- 動画機能
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倍速再生、オフライン再生(ダウンロード)ができるか。
- 進捗管理
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「今日はここまでやった」がグラフで見えるとモチベーションが続く。
- マルチデバイス
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PCで見ていた続きを、外出先のスマホですぐに見られるか。
スタディングやフォーサイトは、このアプリ機能に非常に力を入れている。
自習室・面談・カウンセリングなどの追加サポートはあるか
家では集中できないタイプの方にとって、自習室は「第二の勉強部屋」である。
- 自習室
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大手予備校(TAC・大原など)は、授業がない日でも自習室を使える場合が多い。
- カウンセリング
-
「勉強が遅れている」「やる気が出ない」といった悩みをスタッフに相談できる制度があると、挫折を防ぎやすい。
法改正へのコース更新頻度と疑問への対応スピード
簿記(会計)のルールは、たまに変更(法改正)があります。
古いテキストのままだと、試験に出ない範囲を勉強してしまったり、新しい処理方法を知らずに失点したりする。
「2025年度試験対応」「最新改訂版」と明記されているコースを選びたい。メルカリなどで中古教材を買うのは、このリスクがあるためおすすめできない。
費用面で後悔しがちな失敗事例と回避策
先輩受講生が「しまった!」と後悔したパターンを知っておけば、同じ失敗を避けられる。
授業料以外の追加費用を見落として予算オーバーになる失敗
- 失敗
-
受講料5万円だけ見て申し込んだら、テキスト送料、受験料、模試代で結局7万円かかった。
- 回避策
-
この記事のシミュレーションを参考に、最初からプラス1〜2万円を見積もっておくことである。
安さ重視で質問制限に引っかかり学習が止まる失敗
- 失敗
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一番安いコースにしたら質問ができず、わからない箇所を放置して試験に落ちた。
- 回避策
-
「自分は質問するタイプか?」を自問したい。自信がなければ、数千円高くても質問無制限のコース(クレアールや大手Web通信など)を選ぶのがよい。
通学コースを選んだが時間的負担で挫折する失敗
- 失敗
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「気合いを入れるぞ!」と通学を選んだが、仕事が忙しくなり通えなくなった。
- 回避策
-
大手スクールの「Webフォロー標準装備」のコースを選びたい。通えない日は自宅でWeb講義を見ればOKという保険をかけておくのが賢い方法である。
受講開始時期と目標試験日程のズレで延長費がかかる
- 失敗
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視聴期限が「11月まで」なのに、試験日が「2月」だった。直前期に動画が見られず、延長料を払う羽目に。
- 回避策
-
自分の受験予定月の「翌月末」まで視聴期限があるコースを選びたい。余裕を持つことが大切である。
目標級とコース難度が合わず再受講になる
- 失敗
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「2級の方が価値があるから」といきなり2級講座を受けたら、3級の知識不足で全く理解できなかった。
- 回避策
-
簿記は積み上げ式の学習である。3級を持っていないなら、必ず「3級・2級セットコース」を選んで基礎から固めたい。まさに急がば回れである。
簿記スクールの費用や選び方はプロに相談するのがおすすめ
ここまで相場や選び方を解説してきたが、最終的に「あなたにとってのベスト」は、現在の知識レベルや確保できる勉強時間によって変わる。
もし迷っているなら、スクールの無料相談や資料請求を活用して、自分だけのプランを作ってもらいたい。
費用を抑えたい初学者や短期合格を狙う人への候補
- スタディング
-
とにかく安く、スマホで隙間時間に合格したい方。無料のお試し講座でスマホでの使い勝手を確認してみたい。
- フォーサイト
-
コスパと質のバランス重視。資料請求でフルカラーテキストのサンプルがもらえる。
価格よりも手厚いサポートを重視する人への候補
- TAC・大原
-
「絶対に一回で合格したい」「質問や自習室が欲しい」という方。校舎の見学や無料体験入学に参加して、雰囲気を確かめるのがおすすめである。
上位級の簿記1級まで見据えて長期的に考える人への候補
- LEC・TAC・大原の上級コース
-
1級までのカリキュラム説明会(オンラインあり)に参加し、1年間の学習スケジュールと総費用見積もりを出してもらいたい。
失敗しないために体験版・資料請求・個別相談を活用する
ほとんどのスクールで、以下のステップが無料で用意されている。
パンフレットとテキスト見本を取り寄せる。
第1回の講義動画を見て、講師との相性をチェックする。
Zoomや電話で「自分に合うコースはどれか」「給付金は使えるか」を聞く。
これらを面倒がらずに行うことが、結果的に一番の節約になる。
必須項目をチェックする比較表の作り方
最後に、複数のスクールで迷った時に使える比較表の項目をまとめた。メモ帳に書き出して埋めてみたい。
- スクール名/コース名
- 総額(受講料+送料+入学金)
- 教育訓練給付金は使えるか?
- 教材は紙かデジタルか?
- 質問は何回までできるか?
- 視聴期限はいつまでか?(受験予定日をカバーしているか)
まとめ
簿記スクールの費用相場と、損をしない選び方について解説した。
重要なポイントは以下の3点である。
- 費用は総額で見る: 受講料だけでなく、受験料、模試代、教材送料まで含めて計算したい。
- 安さだけで選ばない: 質問制限や視聴期限は「学習のリスク」である。自分の性格に合ったサポートを選びたい。
- 最新情報は公式で: 価格やキャンペーンは常に変動する。必ず公式サイトで最新の日付と価格を確認してほしい。
まずは、気になったスクールの資料請求(無料)やお試し受講をして、テキストや動画の雰囲気をチェックすることから始めてみたい。それが、納得のいく自己投資への第一歩である。
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