「スマホ学習だけで本当に合格できるのか」
「質問回数に制限があるって本当か」
「紙のテキストがなくて大丈夫か」
スタディング(STUDYing)の簿記講座を検討する際、こうした不安を抱く人は少なくない。
実際、スタディングは価格が比較的抑えられ、スマホ中心で学べる点が特徴だが、その分「合う・合わない」がはっきり分かれる講座でもある。
この記事では、スタディング簿記講座の評判や合格率の扱い、メリット・デメリットを解説する。
- スタディングが「自分に向いているか」の明確な判断基準
- 合格率の非公表理由と、実際の合格実績
- 3級・2級・1級それぞれの具体的な学習プラン
- 受講前に知っておくべき追加費用と注意点
最後まで読めば、スタディングを選ぶか他社を選ぶかの判断材料がそろい、次の行動に移しやすくなるはずだ。
スタディング簿記の口コミからわかる向き・不向
直近1〜2年の口コミを概観すると、「スマホ学習の利便性」を挙げる声と「紙教材がない不安」を指摘する声の2傾向に大きく分かれる。
ここでは、実際の利用者の声を分析し、どんな人に適しているかを整理した。
良い口コミ「講義がわかりやすくスマホ学習しやすい」
良い評判は主に「隙間時間の活用しやすさ」に集中している。
- 通勤時間や休憩時間をメインに勉強したい人
- ゲーム感覚で学習進捗を管理したい人
- できるだけ費用を安く抑えたい人
悪い口コミ「解説がわかりにくく操作性に難あり」
一方で、ネガティブな意見としては「初心者へのハードルの高さ」や「演習のしにくさ」が挙げられる。
スタディング簿記が向いている人・向いていない人
口コミの傾向から、向き・不向きをリスト化した。自身のタイプと照らし合わせてほしい。
- 机に向かえる時間が1日1時間未満だ
- 動画を見る・アプリを操作することに慣れている
- とにかく費用を安く抑えたい
- わからない箇所は自分でネット検索して解決できる
- 効率重視で、満点よりも合格点(70点)を目指したい
- 講師にいつでも何度でも質問したい
- 紙のテキストに書き込みながら勉強したい(2・3級は自費印刷が必要)
- じっくりと理論や理屈から理解したい
- スマホの小さな画面で文字を読むのが苦手だ
向いていない項目に当てはまる場合は、手厚いサポートがある他社講座の検討や、市販問題集との併用を検討したい。
スタディング簿記の合格率と実績は非公表?
「スタディングの合格率は何%か」と気になるところだが、講座別の合格率は公式には原則非公表となっている。
これは、オンライン講座の特性上、すべての受講生の合否結果を正確に追跡・集計することが難しいためだ。
合格率が非公表であることは、直ちに質の低さを意味しない。
公式サイトで公表されている合格者数の実績
合格率(%)が出せない代わりに、スタディングでは「合格者の声」として、実際に合格した方々の体験談を多数掲載している。
公式サイトでは、各年の合格報告が掲載されており、学生から社会人、主婦まで幅広い層の事例が紹介されている。
特に「働きながら合格した」という社会人の事例が多く、忙しい人向けのカリキュラムであることが実績からもうかがえる。
具体的な掲載数や内容は、公式サイトの「合格者の声」ページで確認できる。
日商簿記3級・2級・1級の一般的な合格率
参考として、日本商工会議所が公表する一般的な合格率を示す。
| 受験級 | 合格率の目安(統一試験・ネット試験) | 難易度の傾向 |
| 3級 | 30% 〜 50% 前後 | 基礎レベル。正しく勉強すれば合格しやすい。 |
| 2級 | 10% 〜 30%弱(ネット試験は30〜40%台も) | 難化傾向。工業簿記の理解がカギ。 |
| 1級 | 10% 〜 15% 前後 | 非常に難関。プロレベルの知識が必要。 |
※2023年〜2024年頃の実績目安(時期・回により変動あり)([商工会議所検定試験][6])
スタディングを利用する場合も、これらの一般的な合格率を上回るための実力の養成を目標とする。
講座の良し悪しだけでなく、「自分の学習スタイルに合うか」が合否を分ける大きな要因となる。
スタディング簿記の級別口コミと学習のコツ
簿記は級によって学習内容や難易度が大きく異なる。
ここでは、級ごとの口コミの特徴と、スタディングを使った効果的な学習法を紹介する。
3級の口コミとスマホを活用した学習の工夫
3級は基本的な商業簿記が中心で、「スタディングのみで合格した」という声が比較的多い級だ。
- ミニサイクルの徹底「講義動画(約15分)」を見たら、すぐに「スマート問題集」を解く。この繰り返しで知識の定着を図れる。
- 仕訳のゲーム化移動中にアプリで仕訳を反復し、即答できる状態を目指す。
- 週末に総合問題試験形式の総合問題は、週末にPCやタブレットを使い、計算用紙を用意して解く運用が現実的だ。
2級の口コミと紙教材を併用するメリット
2級になると「工業簿記」が含まれ、計算手順が複雑になる。
「スマホだけでは厳しい」という口コミが増えるのもこの段階だ。
2級学習のポイント
- 「書く」作業を取り入れる工業簿記の計算や、商業簿記の連結会計などは、図や表(勘定連絡図など)を紙に書いて整理する必要がある。2級コースには紙テキストが付属しないため、必要なページをPDFから印刷して使用する方法が取りやすい。
- 市販問題集の併用演習量が不足する場合は、市販の総合問題集を1冊追加する対応が現実的だ。スタディングでインプットし、市販本でアウトプットを強化する「ハイブリッド学習」が推奨されている。
1級の口コミと合格に必要な勉強時間の目安
1級は合格までに数百時間(500〜800時間以上)の学習が必要とされる難関だ。
1級コースの評判と注意点
- コスト面の優位性がある大手予備校では10万円以上となることのある1級講座に比べ、スタディングは相対的に費用負担が小さい。
- 長期戦の覚悟が必要学習期間が長くなるため、モチベーション維持が課題となる。「学習レポート」機能で学習時間を可視化し、自己管理を継続できる人に向く。
- 質問チケットの温存1級は内容が難解なため、疑問点が出やすくなる。質問チケットは重要な論点のために計画的に使いたい。
スタディング簿記の学習機能と教材の特徴
スタディングの最大の特徴は、IT技術を駆使した学習機能にある。
ここでは、学習を進めるうえで役立つ主要な機能を紹介する。
図解が多く短時間で学べる映像講義の特徴
スタディングの講義動画は、テレビのニュース番組のように、スライドや図解が画面いっぱいに表示される。
- 1コマが短い:5分〜15分程度で区切られているため、「今日は疲れているから1コマだけ」といったハードルが低く、継続しやすい設計だ。
- 倍速再生で時短:慣れてきたら1.5倍〜2倍速で視聴することで、インプット時間を大幅に短縮できる。
- 用語メモ:初めての用語(例:借方・貸方、減価償却など)は、動画内のスライドで解説されるため、画面キャプチャやメモで理解を補強しやすい。
AI復習・学習レポート・勉強仲間機能の使い方
学習の継続を後押しする機能も用意されている。
- AI問題復習:間違えた問題を記録し、一定の間隔で再出題する。自分で復習スケジュールを組む必要がなく、効率的に苦手をつぶせる。
- 学習レポート:日々の勉強時間や進捗が自動でグラフ化される。週間の学習量が可視化され、モチベーション維持に寄与する。
- 勉強仲間機能:同じ資格を目指す受講生同士でつながり、学習記録を共有できる。「みんなも頑張っているから自分もやろう」という刺激になる。
模試と実戦力UPテストの活用方法
試験直前期に欠かせないのが「模試」だ。
- 検定対策模試:本番と同じ形式の模試が含まれている。特にネット試験(CBT方式)を受ける場合、画面上で問題を解く練習として最適だ。
- 実戦力UPテスト:単元ごとのテストだ。模試を受ける前に実施し、理解不足の分野を洗い出すのに使う。
- 復習ノート作り:模試で間違えた箇所は、解説をしっかり読み込み、自分だけの「誤答深掘りノート」を作ると効果的だ。
スタディング簿記の費用とコース料金
スタディングの大きな魅力である料金について解説する。
時期により変動するため、最新価格は公式サイトで必ず確認してほしい。
主要コースの内容と料金目安
以下は、主なコースの価格イメージである。
(※例として記載しているのは2025年度版等の価格目安・税込である。時期やキャンペーンにより変動する)
| コース名 | 価格目安 | 冊子版テキスト |
| 簿記3級合格コース | 3,850円〜 | なし(PDFのみ) |
| 簿記2級合格コース | 19,800円〜 | なし(PDFのみ) |
| 簿記3級・2級セット | 21,800円〜 | なし(PDFのみ) |
| 簿記1級合格コース | 66,600円前後〜 | なし(PDFのみ) |
| 簿記1級(冊子版付) | 84,800円前後〜 | あり |
※正確な金額はキャンペーン等で変動する。必ず公式サイトを確認のこと。
質問できるQ&Aチケットの枚数と追加費用
スタディングでは、講師への質問は有料の「Q&Aチケット」を使用する。
- チケット価格:1枚1,100円(税込)、または5枚セット5,500円(税込)で購入可能だ。1チケットにつき1つの質問ができる。
- 付属状況:「簿記2級合格コース」や「3級・2級セットコース」などには、あらかじめ数枚のチケットが含まれているが、「3級単独コース」には含まれていない(必要な場合は別途購入となる)。
- 利用ルール:学習内容に関する質問に限られ、チケットの有効期限は受講期間内となる。
- 使い方のコツ:疑問点はまず「AI検索」や「よくある質問」で調べ、どうしてもわからない重要なポイントでのみチケットを使うのが賢い方法だ。
更新版の利用条件とキャンペーン情報
受講申し込み時に注意したいのが「受講期限(年度版)」だ。
- 年度版の切り替え:例えば「2025年版」や「2026年合格目標」といった形でコースが分かれている。試験を受けたい時期に合わせて適切な年度を選んでほしい。
- 更新版:万が一、受講期限内に合格できなかった場合、安価で期間を延長できる「更新版」コースが用意されていることがある。
- キャンペーン:「春の応援キャンペーン」や「新年度キャンペーン」など、時期によって割引が行われている。申し込み前にトップページのバナーを確認しておきたい。
スタディング簿記と他社講座を比較するポイント
「クレアール」や「ユーキャン」「TAC」など、他社講座と迷っている方のために比較ポイントを整理した。
講義時間と質問サポートの範囲を比較
- スタディング:講義は要点圧縮型で短め。質問はチケット制で制限がある。自律的に学べる人向け。
- 大手予備校(TAC・大原など):講義は詳細で長め。質問サポートが手厚い(教室や電話など)。丁寧な伴走を重視する人向け。
紙テキストの有無とアプリの使いやすさを比較
- スタディング:基本は「紙なし(ペーパーレス)」だ。1級のみ「冊子版テキスト付きコース」が選べるが、2級・3級は必要に応じて自分で印刷する必要がある。一方で、アプリの機能面は非常に充実している。
- 他社通信講座:多くの講座で「紙のテキスト」が標準付属している。アプリ機能はスタディングほど多機能ではない場合が多い。
受講価格と合格実績の公開状況を比較
- スタディング:価格は大手講座と比較してもかなりリーズナブルだ。合格実績は「合格者の声」として掲載されている(率は非公表)。
- 他社:価格はスタディングの数倍かかることが多いが、一部の予備校は合格者数などを具体的に公表している。
「費用」と「スマホ学習」を最優先するなら、スタディングは有力な選択肢となる。「紙教材」や「手厚いサポート」を優先するなら他社を選ぶ、という基準で整理できる。
スタディング簿記のつまずきポイントと対処法
スタディングで勉強を始めた後によくある「失敗パターン」と、その回避策を知っておきたい。
スマホで総合問題が解きにくい時の対処法
- 症状
-
画面が小さくて、問題文と解答欄を交互に見るのが大変。計算ミスが増える。
- 対処法
-
- PCまたはタブレットを使う:自宅では画面の大きいデバイスを使う。
- 問題を印刷する:PDF問題をダウンロードして印刷(B4サイズ推奨)し、紙面で解くと本番に近い練習になる。
- 電卓は実機を使う:スマホの電卓アプリではなく、本試験で使う「実物の電卓」を叩く練習をする。
解説がわかりにくい時に活用すべき補助教材
- 症状
-
講義を見ても、「なぜそうなるの?」という理屈が理解できない。
- 対処法
-
市販の入門書を1冊買うイラストの多い初心者向け入門書を1冊手元に置くと、辞書代わりに使えて理解を補強しやすい。スタディングの弱点である「解説のあっさり感」を補える。
操作ミスや画面戻りを防ぐ設定と対策
- 症状
-
問題を解いている最中にスワイプしてしまい、画面が戻って回答が消えてしまった。
- 対処法
-
- 設定の見直し:アプリの設定で「スワイプによる画面遷移の無効化」の可否を確認し、ブラウザ版では操作に留意する。
- 機内モードの活用:ダウンロード済みの動画を見る際は、通知で集中を途切れさせないよう機内モードにするのが推奨される。
スタディング簿記を申し込む前のチェックリスト
申し込み後のミスマッチを避けるため、最終確認をしておきたい。
自分の学習スタイルがスマホ学習に合うか
- 1回15分程度のコマ切れ学習を積み重ねるスタイルで大丈夫か
- 動画を見ることに抵抗はないか
紙テキストの必要性と印刷にかかる手間
- 基本は画面上のテキストで勉強することに納得しているか
- 2級・3級の場合、必要に応じて自分でPDFを印刷する手間を許容できるか(※1級の場合は、別途「冊子版テキスト付きコース」を選択可能だ)
予算とサポート体制を含めた合格までの計画
- 受講料に加え、必要に応じて市販問題集やQ&Aチケット代も含めた予算を見積もっているか
- 受験予定日から逆算して、十分な学習期間(3級なら1〜2ヶ月、2級なら3〜4ヶ月など)を確保できているか
相談案内(まとめ直前・CTAセクション)
ここまで読んで「自分にはスタディングが合っていそうだ」と感じた人も、なお不安が残る人も、まずは自分の感覚で確かめるのが妥当だ。
あなたの現在の状況に合わせて、以下のステップで最終判断をしたい。
- 30代・40代の社会人の方
-
通勤時間で本当に勉強できそうか、無料講座で動画を視聴してみる。
- 簿記初学者の方
-
講義のスピードが速すぎないか、最初の数回分を見て確認する。
スタディングには、メールアドレスを登録して利用できる無料お試し講座がある。
簡易な登録後、実際に動画を視聴し、問題集を試せる。「続けられそうか」「紙が必要か」について、コストをかけずに判断できる。
まずは無料で使い勝手を試してほしい。
まとめと行動すること
スタディング簿記講座は、コストを抑えたスマホ中心の学習システムを特徴とする。忙しい人に適した選択肢となり得る。
- スマホ・隙間時間での学習に最適(忙しい社会人・主婦向け)。
- 紙教材や質問サポートは最小限(2・3級は自費印刷、質問はチケット制)。
- 相対的に価格を抑えやすいため、まず簿記学習を始めたい人の選択肢になり得る。
まずやるべき3つのこと
- 無料体験に登録し、1講義を視聴して「相性」を確認する。
- 受講期限と試験日を確認し、スケジュールに無理がないか見る。
- 問題がなければ申し込み、アプリをダウンロードして学習開始。
簿記は、キャリアや家計管理に長期的に有用なスキルである。
スタディングの学習法を試し、効率良く合格を目指していきたい。

コメント